校長室より地頭方小学校を日本一楽しい学校にするぞ
話す力2
四年生の教室で、太田先生が話し方を指導しているのをよく見ます。話したいことがあったら立つ。でも、そんな人が複数いたら譲り合う。その発表の仕方をしていったら、きっと友達を思いやる心が育っていくことでしょう。こんな指導は、難しい言葉ですが「発達支持的生徒指導」の1つです。大事な学び方です。
見ていると、まだまだ話すことが得意な子供たちが中心です。おとなしめの子供たちが立ち上がるのは勇気がいりますから、それは高いハードルです。しかし、性格が穏やかでおとなしい子でも、人生のどこかで話をしないといけない場面はありますから、これからそのような子供たちに太田先生はアプローチをしていくのでしょう。無理やり話させるのではなく、話したくなるしかけをあれこれ考えてくれるのでしょう。
話す力
保護者の皆様は、社会に出てから思いませんでしたか?
社会に出ると、「話す力」って大事なんだなぁと。わたしはそのことを痛感し続けながら今に至っています。
もちろん、わたしの仕事が話す仕事ですからそう思うのかもしれません
ですが、どんな仕事でも話す力は必要とされるんじゃないですか。
子供たちの話す力、しっかり育てていきたいと思います。思いますが、これがなかなか難しい。
話すことが苦手な子はたくさんいます。恥ずかしがり屋さんもいるし、話す言葉が浮かんでこない子もいるし、大きな声で話すことが苦手な子だっています。話せる子になるためには、たくさんハードルがあります。
先生の中には、話せる子にするために、追いつめて無理やり話させる人もいます。もちろん、地頭方小学校にはそのような先生はいませんが。無理やり話させるのは逆効果で、トラウマになって話すことがもっと嫌いになる人はたくさんいます。
どうすれば、話せる子になっていくのか…。
先生たちはそれをみんな考えて、悩んでいます。
全国学力テストに向かう横顔
わたしはめったに泣かない。年齢を重ねると、だんだんとカサカサになっていくのか、50歳を過ぎたあたりから、泣かなくなってしまった。
ところが、昨日、廊下を歩いていて、じーんときてしまい、不覚にも泣いてしまった。
それは、6年生の子供たちが見えたから。この日、全国学力テストで、国語と算数の難しいテストを6年生はやっていた。
廊下からは、そのテストに真剣に向かう子供たちの横顔が見えた。
とにかく難しい。大人でも難しさを感じてしまうくらいの問題。
その問題に、あの子もこの子も、みんなして一生懸命向かっていた。
それは、当たり前の姿かもしれない。
でも、たまらなくうれしくなって、目頭がじわじわじわと濡れていた。
6年生とはお付き合いも長い。それに深い。かかわってきた子も多い。担任ではないけど、副担任みたいな感じでこれまできた子供たち。
だから、新しい担任である徳原先生と一緒に、みんなで挑戦している姿は、感動するのです。
廊下でテストをしている6年生を見ながら泣いている校長なんてかなり気持ち悪いと思いつつ、わたしはこの6年生のことが心底好きなんだなと改めて気づいた。