牧之原市立地頭方小学校

〒421-0533
静岡県牧之原市地頭方981
TEL 0548-58-0003

校長室より地頭方小学校を日本一楽しい学校にするぞ

ブルーロック

中央廊下に並べてあったブルーロック。たくさんの子供たちから、「校長先生、この漫画おもしろいよ。」
とおすすめの声がありました。
わたしの好きな漫画は、「ドカベン」「キン肉マン」「北斗の拳」「ジョジョの不思議な冒険」「つりキチ三平」
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「めぞん一刻」「タッチ」「ブラックジャック」
最近は漫画を読まなくなったので、最近の子供たちが好きという漫画がどのようなものかちょっとだけ関心があり、一巻を読みました。
「おもしろい。」
すぐに二巻も読みました。
「おもしろい。」
立て続けに三巻も読みました。
「めっちゃおもしろい。」
すっかりブルーロックのとりこになりました
こんな感じ。漫画でも、小説でも、本を読んでいると、その本にのめりこんでいく感覚。この感覚を子供たちに味わってほしいです。
さあ、四巻も読みたい。でも、だれかが借りているようです。次の日も、まだ誰がが借りているようです。
次の日も、次の日も…。
ブルーロック四巻がなかなか返ってきません。男の子たちにそれを言ったら、「昼の放送で呼びかけましょうか。」と言ってくれました。
その日の昼の放送で、
「校長先生が、ブルーロックの四巻を探しています。心当たりのある人は校長室に来てください。」
と、六年生が言ってくれましたが、その後もブルーロックは返ってきません。
そのあと、いろんな学年のいろんな子供たちが、わたしとすれ違うたびに、「ブルーロック四巻見つかりましたか?」と声をかけてくれました。
奉仕作業の時には、お父さんやお母さんからも、「ブルーロック四巻ありましたか?」と言われました。
太田先生からも、「ブルーロック四巻ありましたか?」
あまりにもみんなから心配されて続けて、もうしわけなくて、自分で買いました。
おもしろかったです。今は、七巻まで突入しています。
四巻はもちろん、並べておきましたから、
「みんな、本読もうよ。」

校長先生の初恋物語 第22話

どうくつの中で見たもの

どうくつの中で見たもの

性教育 5年生の教室で

養護教諭による性教育を五年生の教室で行いました。
男性の体、女性の体、それぞれそのつくりには違いがあります。また、体の変化も違っています。
そのような変化について学んだあと、子供たちはどのようなことを考えたのかというと、
・自分の体、友達の体をもっと大切にしなとな。
・体が変化していてくことをばかにしないようにしたい。
・思春期になることはなんだか大変そう。
など、子供それぞれ思うことが違っていて、違うからこそいい授業と言えます。
でも、子供たちはやはり、体が変化していことに不安があるようです。胸が大きくなっていく。毛が生えてくる。生理が始まる。
夢精を経験する。興奮して勃起する。声が変わってくる。など。
今回学習したような変化に対して、「恥ずかしいこと」と思っている子が多いように感じました。
これが、日本の性教育の実態でもあります。日本の性教育は諸外国に比べて遅れています。
本校では、本年度、性教育も重視しています。全学年で、計画的に性教育を行っていきます。
その授業は、保護者の皆様も見ていただきたいと思っています。
関心がありましたら、養護教諭まで連絡を。

五年生は、今回の授業で、自分の体をもっと大切にしていこうと思えた子が多く、とてもよかったです。

校長先生の初恋物語 第21話

恐怖のほらあな

恐怖のほらあな

子供の命の最後が学校ではいけない

5月18日に、菊川市のアエルで上映された映画、「生きる」を観てきました。
2011年3月11日に発生した東北地方の大地震のあと、東北一帯を襲った大津波によって多くの人が亡くなってしまいましたが、その中でも、石巻市立大川小学校は、子供も先生もたくさん命を落としてしまいました。全校児童108人のうち、74人が犠牲となりました。教職員も、13人のうち10名がなくなっています。近くには裏山があったと聞いています。なのに、どうしてこんなにもたくさんの人が亡くなってしまったのか、その理由を知りたくて、行ってきました。
内容については、詳しく書きませんが、本当に胸がつぶれるような感覚になりました。子供を亡くした親の気持ちを考えると辛くなりました。亡くなった子供たちが最後に経験してしまったのが大津波に飲み込まれるという恐怖だったことが切なくなりました。10人の先生方も、子供たちをなんとか安全な場所に避難させたいという思いを持ちながら、何もすることができず、無念のまま亡くなったのでしょう。何もかもがつらく悲しかったです。
そして、やっぱり考えるのです。地頭方小学校のこと。日本の中にこれほど海から近いという学校はそうそうありません。すぐそこが海です。南海トラフ地震により想定される津波の高さは、5m~20mです。20mとなってしまったら、校舎を超えてしまいます。約180人の子供たちを約10人の先生たちで、どのように守れるのか。映画を見ながら、やっぱりそのことを考えていました。このことは、地頭方小学校の校長になった日から、ずっと考え続けています。
今やっている避難訓練でいいのか。ミカン畑で本当にいいのか。第二次避難場所の狐雲寺が最善なのか。どうすれば、全員を無事保護者に渡せるのか。絶対に一つの命も失うことがない避難をしたい。そのために、考えられるすべてのことはしたい。そのように考え続けています。
避難訓練の様子は本当に子供たちも先生たちも真剣です。ぜひ、見に来てください。ここまで鬼気迫る感じで訓練しているのかと、保護者の皆さんにも感じることがあるはずです。今行えている訓練の姿を見ていたら、いざその日が来たとしても、わたしたち教職員は迷うことなく子供たちの命を守るための最善を選択できます。また、子供たちも、迷うことなく、安全なミカン畑をめざします。
映画を観て、思いました。迷っていてはいけないんだと。命を守るための行動に躊躇なんてしないで、校長がしっかりと判断する。校長がいなかったら、他の職員の誰かが、判断する。みんなが違うことを言って時間を無駄にすることなく、緊急時こそみんなが一つになり、チームになり、みんなで同じ行動をする。それが、子供たちの命を守ることができる最上位です。分かっていますが、分かっているそのことを確認できた映画「生きる」でした。子供の命を守る管理職としての意識レベルを何段階も上げることができました。地頭方に住むみなさんと、わたしたち教職員の使命です。「わたしたちは、いざ津波がきたとしても、子供たち全員の命を絶対に守る。」んです。ここまで海から近い学校、日本の中でも、危険な学校として名前が挙がってしまう学校ですが、でも、いざという時は、全員の命は守られるんです。

全員分のライフジャケットをそろえたいということを地域の人たちにお話をしていきましたが、子供たちのためだったらお金は出してもいいという企業が数社あります。本当にありがたいことです。

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