校長室より地頭方小学校を日本一楽しい学校にするぞ
のぼりがたくさんたつわけ
朝の一コマです。二年生の子からの質問です。
「校長先生、どうしてこんなにたくさん旗を立てるの。立てすぎじゃないの。」
旗とはのぼりのことです。
確かに、「うめ~饅頭」「うめっぴ」「150周年」と、たくさんののぼりが立ちすぎ。
車で通る人も、「なんだこれ。」って思っているでしょう。
「学校らしくないなぁ。」って思い人もいるでしょう。
派手好きな校長が、また派手なことをしているって、保護者の方も思っていませんか。
おそらく、先生たちは、そんなこと思っています。
わたしも意味なく、やっているのではなく、わたしなりの理由があります。
わくわくしてほしいのです。
登校してくる子供たちが、のぼりがたくさんある学校に近づいてくるとき、「今日はなにがあるのかな。」とわくわくしてほしいです。
もう一つは、興味を持ってほしいです。
地域の皆さんが、地頭方小学校に興味を持ってほしい。その入り口となるのがのぼりです。
わくわくしてほしい。興味を持ってほしい。
その二つがのぼりの理由だよって、二年生の子に伝えたら、ほめられました。
「ナイスだねぇ。」って。
仲間に入れて いいよ
今日、エサンダ君が、サッカーをしたくてしたくて。でも、友達になかなか言えなくて。
わたしのところに来ました。
「サッカーをみんなとやりたいです。言ってください。」
まだ日本語がたどたどしいエサンダ君にとって「仲間に入れて。」は言いにくかったのでしょう。
わたしが一緒にサッカーをしている五年生のところに行って、エサンダ君と言いました。
「仲間に入れて。」
五年生は、気持ちよく、「いいよ。」
そうすけ君、はるみち君、あいる君、ゆうしん君、いおり君、たける君、かずき君、たいせい君。
ありがとう。
思ってもいないのに言っちゃうこと 思っても言えないこと
大人も子供も同じです。
本当は思ってもいないのに、ついつい言ってしまうことがあります。
本当は好きなのに、嫌いだって言っちゃうこと。子供たちはそういうことがあります。
いつもは仲良くしてくれる友達が、他の誰かと仲良くしていると嫉妬心が出てきてしまって、
「あの子嫌だよね。」ってついつい言っちゃうことあります。
わたしが担任をしたことがある子供の中には、母親から「生まなきゃよかった。」って言われたことを悲しんでいる子もいました。
でも親に聞いてみると、本当にそう思っているわけじゃなくて、いらいらしてついつい言ってしまいましたと反省をしていました。
思ってもいないのに言っちゃうことはだれにでもあることです。
思っても言えないことなんて、しょっちゅうです。生きていると、思っても言えないことだらけです。
相手が怖いから言えないこともありますが、多いのは、その相手が大切だから、大事だから言えない。そんなことがたくさんあります。
思いやりの心がそうさせています。
子供たちは授業中、思っても言えないことをたくさん経験します。勇気が出なくて発表できないのは、まさにそれです。
言葉とは難しい。言葉にするのは難しい。
でも、わたしたちは言葉で生きています。
思ってもいないのに言っちゃって、後悔して、
思っていても言えなくて後悔して、
そんな経験をしながら、人は成長していきます。