校長室より地頭方小学校を日本一楽しい学校にするぞ
男女の違い
今日は、養護教諭の飯田先生が、6年生の教室で男女の性の違いについて考える授業をしてくださいました。
赤グループと青グループに分けるとしたら、どう分けるのかという問いに対して、子供たちは自然と、女子グループ、男子グループに分かれていました。赤は女子、青は男子、それが分かりやすいと感じたからでしょう。その感覚は普通です。
社会の中には、男女で分けられてきたものがいろいろあります。それらが、見直されるようになって、今考え方はまざりあいながら男女の区別がない社会へとゆっくり移行しようとしています。そんな時ですから、昔ながらの男女観と新しい男女観があり、いろんな人と議論していくと面白いと感じます。議論しながら、わたし自身の考え方もアップデートできます。
飯田先生の授業は、そういう意味でも、とても価値のある授業です。6年生は今日の授業で何を感じ、どんな思いを持ったでしょうか。
もうすぐ始まる、オリンピックとパラリンピックも、男女の違いについて考えてみるのもいいと思います。男女が別に競うスポーツがあります。筋肉の力や体格、骨格などの状況が違うので、同じ種目でも公平さが保てない競技です。男女混合で競い合う種目も増えました。水泳、バトミントンなどがそうです。
たった1種目ですが、ただ一つだけ、男女の区別がなく競い合う種目があります。それがどんなスポーツなのかは、オリンピックで確認してください。
6年生は、男女のことを考えてみました。大切なことは、男女の違いはあっても、思いや価値、すばらしさは同じ。すべての人がその良さを発揮して、尊重しあい、一緒に素敵な活動を共有できることはいいことなんだと思えることです。
余暇の過ごし方
テレビ、スマホゲーム、SNS、動画鑑賞。これらの時間が多すぎて、睡眠時間が少ないという子供たちの現状から、学校では校則の中に、夜9時以降はそれらを使わないとしています。今の子供たちにどうしても必要な睡眠時間である8時間を確保するために、このようにしています。86%の子供たちは生活も改善され、早寝の習慣が付き、また、メディアに触れる時間も調整できるようになりました。でも、休みの日には、昼間から夜まで、ずっとメディア漬けの子もいます。自由な時間があったとき、余暇があったとき、その時間を埋めるものはスマートフォンしかないからです。それは大人もそうです。少しでも時間があれば、すぐにスマホを見ます。
高校生に調査をした結果です。「余暇をどのように過ごしますか。」の問いに対して、第3位はスマホゲーム、第2位がSNS、第1位が動画鑑賞(YouTube、ティックトック)です。すべてスマートフォンがあればできることです。つまり、余暇があったとき、スマートフォン以外の楽しみ方がないということです。これは、高校生だけでなく、中学生も、小学生も同じです。スマートフォンが余暇の過ごし方のすべてになってしまったのは、いいことなのでしょうか。
人生はいろんな楽しさがあります。スマートフォンを楽しむというのは、その中のほんの一部分であってほしいです。スポーツ、公園で体を動かす、バトミントンをする、映画を観に行く、神社に行く、海に行く、トランプをする、読書をする、プラモデルを作る、釣りに行く、サイクリング、山登り、絵を描く、音楽を聴く、ギターを弾く、ピアノを弾く、買い物に行く、料理を作る、秘密基地を作る、サッカーをする、などなど、余暇を過ごす種類が増えたらいいと思いませんか。ゲームばっかりやる子は、ゲームしか過ごし方がないんです。だったら、「ゲーム以外の楽しいことをお父さんと探さないか。」と声をかけて、子供と一緒に余暇の過ごし方を増やしてみたらどうでしょうか。いくら「ゲームはやめなさい。携帯をいじるのはやめなさい。時間を決めてやりなさい。」って言ったとしても、それ以外の過ごし方を知らない子供は無理な注文です。
学校が楽しい
4月から7月までの教育活動の振り返りをしました。子供たちの評価を集計した結果を見ました。
「学校が楽しいか。」の問いに対して、「とても思う」と答えた子が、約46%、「思う」と答えた子が約47%いました。合わせたら、93%の子供は、学校が楽しいと思っています。
しかし、約7%の子供は、学校が楽しいと感じられないでいます。人数で言うと、約12人。この12人の子も楽しいと思える学校にしていきたいです。
楽しくない理由はなんでしょうか。
勉強がよく分からないのかもしれません。仲良くしてくれる友達がいないのかもしれません。全部じゃないけど、苦手な教ががあるのかもしれません。先生が怖いのかもしれません。時間で動くことが苦手なのかもしれません。集団が苦手なのかもしれません。給食が嫌かも。そうじがめんどくさいかも。仲間外れに悩んでいるのかも。
楽しくないという理由を知りたいです。子供一人一人が嫌だなぁと思うことの中に、学校がよりよくなるためのヒントがあります。7%の子供たちは、ぜひ、校長室にいらしてください。校長先生と、学校がもっと楽しくなるための、お話をしましょう。